脱炭素化(decarbonization)と炭素回収(carbon sequestration)
2015年のパリ議定書や 1人の高校生環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの衝撃的なスピーチを引き合いに出すまでもなく、地球温暖化を防ぐには化石燃料をはじめとした炭素の排出を減らす(decarbonization)のみならず、空気中の二酸化炭素を減少させる(carbon capture; carbon sequestration) 行動を我々は直ぐにでも取らなければなりません。ささやかながらではありますが、我が家はcarbon sequestrationを目的とするだけでなく、貴重な水資源の無駄遣いを止めるためにnative plantを芝生の替わりに植えるプロジェクトを行ってきました。 米国で排出されるグリーンガスの30%は輸送(transportation)が原因です。我が家ではガソリン車二台(2012 Toyota RAV4, 2013 Toyota PriusC)で一年に45K miles (=72K Km)ドライブをしており、1402ガロン(5307 L)のガソリンを消費しました1。我々の年齢でのアメリカの平均的なドライブの距離(車一台当たり15K miles 、US Department of Transportation Federal Highway Administration)の1.5倍を走る当家にとって、ガソリン車を非ガソリン車に替えるのは我が家のdecarbonizationの最重要課題です。
Nissan LEAF Plus vs Mitsubishi Outlander PHEV
今年の3月ごろの検討では、荷台にある程度の容量があり、(BEV の場合)フル充電で200 mile以上走る高くないEVという観点から、Nissan LEAF PlusとMitsubishi OUTLANDER PHEVが候補としてあがりました。その後、いくつかの新しいEVが市場にでましたがまだこの結論を変えるほどのEVは発売されていません。来年(2020年)にはTesla Model Y、Volkswagen ID.4とToyota RAV4 Plug-in hybrid (RAV4 Prime)が北米のEV SUV市場に登場し、現在は高めの電気SUVもEVの性能が一段と上がるとともに値段が下がってくると期待しています。残念ながら所有していた2013 PriusCの走行距離がすでに180K miles(29万 km)に到達しつつあり、しかも、12月3日よりカリフォルニア州のClean Vehicle Rebate Project(CVRP)が改定され、EV購入に伴うカリフォルニア州からの払い戻しが減額される(insideevs.comとclentechnica.comの記事参照)ので、それより前までに電気自動車(EV, electric vehicle)を購入する必要がありました。一方、Mitsubishi Outlander PHEVはヨーロッパで最も売れているEVの一つなのですが、アメリカでは評価が高くなく(例えばedmunds.com)、あまり売れていません。さらに、CVRPの改定後、PHEVの助成の対象から除外されてしまいます(EVモードで20 mileから35 mileに引き上げ)。Mitsubishi Outlander PHEVの上級モデルはドライブをアシストする仕組みが付いている上に停電時に役に立つ1500Wのコンセントが二つ付いているので非常に魅力的だったのですが、最終的な価格がほぼLEAF Plusと同じなので、連邦政府と州政府の税控除/助成額が$4000上回るLEAF Plusを購入しました(上記写真参照)。しかも丁度Nissan Leafと充電ネットワークのEVgoとの提携が11月から再開され、$250のEVgoのプリペイドカードが付いてきます。
NissanとMitsubishi ディーラー
この1ヶ月色々なNissanとMitsubishiのディーラーを回ってみましたが、Nissanは一箇所を除いてあまりセールス自体を一生懸命やろうという印象は受けなかったです。これがNissanがアメリカで売れていない理由の一つであると感じました。ガソリン車に比べてEVの利益率は低いせいか、特にLEAFのプロモーションは殆どないうえに、連邦政府の税控除の仕組みを間違って理解しているセールスマンが多数いて、彼らは一様にその間違った理解を元にリースを勧めてくるのは困りました。Mitsubishiのディーラーはそもそも数が少なく、定期点検のサービスができるところが少ないのもネックになりました。もしかしたらテスラのようにディーラー制度そのものを考え直すほうがよいのかもしれないですね。
今後
さて、いよいよLEAF Plusが我が家にやってきました。これからLEAFのある生活(ガソリン代から電気代、自動車保険、車のサービス)、EVの評価、EVへの希望と期待、さらなる脱炭素化プロジェクトについてぼちぼちblogを書いていく予定です。
15K/23 (mpg for RAV4) + 30K/40 (mpg for PriusC)↩